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食道のがん

食道とは

食道とは、咽頭から胃までをつなぐ臓器です。部位は頸部食道、胸部食道、腹部食道にわけられます。食道は主に胸部に位置し、気管、心臓、大動脈、肺や背骨に囲まれています。

食道は、口から食べた食物を胃に送る働きをしていています。
また、食物を飲み込んだときには、食物は重力、食道の壁が動くことにより胃に送り込まれます。

食道がんとは

食道がんは食道に発生するがんです。
食道の粘膜にできて、進行すると壁を深達していきます。粘膜にとどまるがんを早期癌、粘膜下の層まで深達している癌を表在癌、それより深い癌を進行食道癌とよびます。
食道壁の外側まで深達すると食道のまわりの気管、心臓、大動脈などに浸潤(直接広がって癌が進展)し切除できなくなります。

また、癌の進行として リンパ節転移、臓器への遠隔転移もあります。食道癌は他のがんに比べてリンパ節転移や遠隔転移をおこしやすく、早期癌でもリンパ節転移の可能性があり、表在癌でも20%程度のリンパ節転移があります。

症状

早期では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。
症状としては、腫瘍が大きくなり内腔が狭くなることにより、食物のつかえ感、胸の違和感、体重減少などがおきます。食道癌が気管や動脈に進展すると胸や背中の痛みがでたり、咳がでたりすることもあります。声の神経へ進展すると声がかすれたりする症状もでます。

組織型分類

扁平上皮がんが90%弱と大部分をしめます。
つづいて腺がんが10%弱あります。他の種類もありますが稀です。

患者数

食道がんと診断された人数は、2017年の統計では約25,000人です。
男性が21,000人、女性が4000人と男性に多い傾向にあります。
食道がんで死亡した人数は、2019年の統計では約11,600人です。

発生要因

食道がんの発生原因と関係があるとされているのは喫煙、飲酒が確実といわれています。熱いものがほぼ確実といわれています。
予防要因としては果物や野菜がほぼ確実といわれています。

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