緩和ケアについて

緩和ケアとは、体や心のつらさを減らすことです

「緩和ケア」と聞くと、どんな印象を受けるでしょうか。痛みの治療、最期の治療や最後のケア…など、ネガティブなイメージでとらえていないでしょうか。 わたしたちの考える緩和ケアとは、がん患者さんたちが持っているさまざまな「つらさ」をできるだけ少なくすることです。患者さんのつらさはがん自体によるものもありますが、治療の副作用や不安な気持ちなど、下の図のようにたくさんの要因があります。

緩和ケアは、がんと診断されたときから始まります

上の図にあるようなつらさを、がんの診断がついたときから、がんの治療と並行して解決することをめざすのが、われわれの考える緩和ケアです。

緩和ケアは、たくさんの専門職が力を合わせて進めます

医師や看護師、薬剤師に加えて、心理士、管理栄養士、作業療法士、言語聴覚士やソーシャルワーカーが、それぞれの専門や得意分野をいかして、チームとして患者さんをサポートします。

すべての場所が、緩和ケアの場です

緩和ケアは、外来では医師、看護師、薬剤師が、入院ではそれに加えて専門の緩和ケアチームが中心になって進めます。また緩和ケアの専門環境として他病院の緩和ケア病棟や、訪問診療や訪問看護による在宅療養など、患者さんのご希望に沿った緩和ケアを提供できるよう努めています。