呼吸器外科
当科のがん診療
当科では胸部に発生するがんを扱っています。治療は主に手術治療、薬物治療(抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬)、放射線治療の3つに分けられます。
その中の1つで治療することもあれば、集学的治療といって組み合わせる方法もあります。呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科、病理診断部と綿密に連絡をとり治療方針を決定します。
担当しているがん
呼吸器外科の主な対象疾患は原発性肺がん、転移性肺がん、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫、胸壁悪性腫瘍などがあります。
当科における肺がん診療の特色
当科の特色は種々の疾患に対して胸腔鏡手術(ビデオモニターを使用し、傷が小さく、体へのダメージが少ない手術)を積極的に導入していることです。胸腔鏡手術に関しては20年以上の経験がありますので、安心して診療を受けていただけると思います。
また、当院は総合病院ですので、狭心症などの循環器疾患や透析などの腎疾患などの併存する患者さんにも十分対応可能です。
呼吸器疾患の治療方針は、呼吸器内科・病理診断部・放射線治療・診断部などと綿密に連絡をとり、カンファランスにて決定しております。
がん診療への思い
がんの手術というと、体のダメージが大きい印象を持つ方もいるかもしれません。当科では、早期肺がんには慎重に検討したうえで、積極的に肺を温存する区域切除や部分切除も施行しています。このような手術であれば術後も今まで通りの生活が送れる可能性が高く、患者さんの生活とがんの進行度の両方を考えて術式を選択しております。
患者さんへの一言
呼吸器外科では、安全で体の負担が少ない手術を心掛けております。