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口腔外科

口腔外科とは

口腔外科とは口腔(こうくう:口のなか)、顎(がく:あご)、顔面ならびにその隣接組織に現れる様々な病気を扱う診療科です。

この領域には歯が原因となる虫歯や歯周病をはじめ口腔内に発生する癌など多くの病気が発生します。腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍があります。口腔内の良性腫瘍にはエナメル上皮腫、角化嚢胞性歯原性腫瘍、歯牙腫、線維腫、血管腫などがあり、悪性腫瘍には癌腫、肉腫、悪性黒色腫、悪性リンパ腫、悪性唾液腺腫瘍などがあります。

悪性腫瘍の大部分は癌腫で舌がん歯肉がん(下顎歯肉がん、上顎歯肉がん)、口底がん頬粘膜がん口蓋がん口唇がんなどがあります。 口腔領域の悪性腫瘍における治療の特徴は、咀嚼(そしゃく:噛み砕くこと)、嚥下(えんげ:飲み込むこと)、発音などの機能障害が生じることが多いので、治療には口腔機能の温存と整容的な面を考えた治療が必要です。そのため腫瘍切除後に2次的に機能的・形態的再建手術が必要になる場合もあります。当院では咀嚼(そしゃく:噛むこと)や嚥下機能にかかわるような頭頚部悪性腫瘍の治療は、口腔外科、耳鼻咽喉科、形成外科、によるチーム医療を行っています。

当院の特徴

①当院では口腔癌で顎の骨を切除した患者さんに対して、2次的に顎骨再建を行うことに力を入れています。自分自身の腸骨や腓骨等などの骨を採取(自家骨移植)して顎の骨を再建していきます。横浜労災病院は広範囲顎骨支持型装置埋入手術(保険適応のインプラント手術)の施設基準を満たしております。切除範囲によっては術後顎骨再建の手術時に保険によるインプラント治療が可能となります。インプラント治療によってかみ合わせを回復することで、手術後に生じた機能障害をできるだけ改善するように努めています。

②がん治療の一つに放射線療法や抗がん剤治療があります。放射線治療は腫瘍に対して効果的な治療ですが、顎の骨に対して放射線が一定量照射された場合、患者さんの中には、術後に放射線性骨髄炎という難治性の顎の骨の炎症(骨髄炎)を発症する場合があります。
また、乳がんや前立腺がん等で骨転移を認める患者さんに対して用いる抗がん剤の種類よって、薬剤関連顎骨壊死という難治性の骨髄炎を発症する場合があります。これらの難治性骨髄炎に対しておこなわれる高気圧酸素治療は有用な治療方法ですが、治療可能な施設は多くありません。
当院では県内でも有数の大型高気圧酸素装置を導入しております。当院で手術していない方でも高気圧酸素療法の治療のみ行うことが可能です。高気圧酸素療法は入院下または外来通院での加療が選択できます。

③周術期口腔ケアとは癌などの手術を受ける患者さんに対して術前および術後に口腔ケア(お口の中をきれいにすること)をすることで誤嚥性肺炎などの術後の合併症を減少させ、さらに入院期間が減少することがわかっています。
当院では麻酔科と連携して周術期口腔ケアに力を入れています。特にがん治療の術前、術中および術後に口腔ケアを行うことは、術後の誤嚥性肺炎を含めた様々な合併症の発症リスクを減少すると言われています。また周術期口腔ケアを行うことで入院期間の短期化することが知られています。

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